ロックンロール
先日11/18,あるバンドのライブに行ってきた。
バンドの名前は東京京都。高校時代の友達がやっていたバンドだ。
ギターボーカル,ギター,ベース,ドラムで構成される4人のバンド。
それが実に5年ぶりにライブを行うと知らせを聞き,迷うことなくスケジュール帳に東京京都と書き込んだ。
場所は新宿JAM。解散ライブもそこだった。あれは高3の時。あれから5年以上が経った。
新宿JAM。今年で37年目の老舗ライブハウス。そんなライブハウスも今年いっぱいで閉店する。
ライブは24:45から。新宿駅から新宿JAMまで歩く。高校の友人と寒いねといいながら歩いた。何だかそれだけでものすごく楽しかった。
花園神社では酉の市が行われており,終電後も人であふれていた。
ライブハウスに入ると卒業式ぶりに会う懐かしい顔があった。2年前に開かれた高校の同窓会で会えなかった人だ。同窓会で会えなかった人と会える同窓会。感謝だ。
知っている名前が結構ある。懐かしい。
開演時間にになってもライブが始まる気配はない。なんならそこらへんで煙草を吸っている。ああそんな感じだったな彼ら。それもまた懐かしい。
そんな感じなのでこちらもだらだらしていたところ,気付くと彼らは楽器を持ってステージ上に立っていた。さっきまでは楽しそうに話しながら煙草を吸っていた彼らだが,ステージ上からは少しの緊張と照れが伝わってきた。
初めの曲は「こんにちは東京京都」。改めて聴いてみると高校生が作る曲とは思えない。彼らは少し変わった高校生だった。
このバンドの好きな曲に「下北沢」という曲がある。今でもたまに口ずさんでしまうようなキャッチーなサビのメロディとそれに乗せて歌われる「しもきたー」という歌詞が耳に残る。この曲を今回もやっていたのだが,サビでは「下北 your first love」というところを「終わりだ」と歌ってた。僕らの学生生活はもうすぐ終わりだ。そして老舗ライブハウス新宿JAMも終わりだ。しかし彼ら東京京都は終わりではない気がする。またいつか今回のようにやりまーすと言ってどこかでやるような気がする。なんとなくそんな気がするのだ。
ドラムだけは当時と違うメンバーだった。
今回最も印象的だったのは,一緒に行った高校の友人と帰っているとき,「夢見てるみたいだったわ」と目を輝かせながらつぶやいていたことだ。素直に喜びを表現できる人はかっこいい。
またいつかその日まで。ロックンロールは終わらない。